引越し料金が安くなる時期と時間帯は？

引越し料金は、希望者が多い時期ほど高く、少ない時期ほど安くなります。閑散期に比べ繁忙期は2倍以上の値段が付くこともあるのだとか。やむを得ない場合をのぞき、できれば引越し料金は低くおさえたいものです。どんな時期や時間帯なら安くなるのか確認しましょう。

年間では8月と11月がもっとも安い

引越し業界においてもっとも多忙とされる「繁忙期」は3月と4月です。入学や就職など、新生活のスタートに伴い転居をする人が多いからです。また、9月は秋の転勤シーズンに当たるため、こちらもやや料金が高めになる傾向があります。

大手比較サイト価格.comの調べによると、単身者では11月、家族連れは8月が最安値となっています。

もともと料金が低めの単身者の引越しはそれほど大きな価格変動はないのですが、9月から12月にかけては特に安い時期となっています。単身者で料金が上がりがちなのは1・3・7月です。

家族の引越し料金はとにかく3月4月が飛び抜けて高くなっています。家族連れの場合荷物が多く、引越し業者なしに転居するのはほぼ不可能であるため、少々高くても業者に依頼する人が多いためです。

次に多いのが9月の転勤シーズン、あとは5月のGW頃です。意外と安いのが8月の長期休暇中です。家族連れなら夏休みの間に増えるのではないかと思ったのですが、レジャーで忙しいのか、暑すぎて作業する気にならないのか、家族連れは8月がねらい目です。

月の中旬は安く月末は高い

月ごとに料金相場があることをお話ししましたが、同じ月の中でも月初・中旬・月末で料金は変わってきます。基本的に月末は引越しが集中しがちです。

なぜなら、賃貸物件は家賃契約の切り替えのタイミングを月末としているところが多いからです。月をまたぐと翌月分の支払いが発生するため、ギリギリまで前の家に住んで、翌月から新居に移れば、家賃の二重払いになることはありません。

月初はそのなごりで引越し件数まだ多めですが、月の中旬には依頼が減って料金がずいぶん控えめになります。したがって引越し代を節約するには引越し日を中旬に持ってくるのがポイントです。

土日祝は予約が混雑する

一週間のうち料金が安くなるのはいつでしょうか。引越しの予約はまず土日祝から埋まっていきます。特に翌日が休みの土曜日は依頼が集中しがち。したがって料金も割高になります。

連休の場合も、翌日が休みの日が人気です。宿泊料金と同じですね。土日祝でも、翌日が平日となる日曜日や連休最後の日は、平日ほどではありませんが土曜日よりは安くなります。

平日のうち安いのは何曜日でしょうか。最安は火曜日から木曜日までです。金曜日は翌日が休みということで、平日のど真ん中よりも1割くらい高くなります。月曜日もわずかですが平日の中では高い方です。土日にくっつけて休みを取る作戦かと思われます。

午前便は人気が高い

午前中に搬入が終わる午前便はとにかく人気が高く、料金も高いです。午後の間に片づけを終えて、夜には通常の生活ができるということもあって、特に子供のいる家族の利用が多いようです。

また、前の引越しが長引いたせいで予定より遅れるトラブルも発生しないメリットもあります。SUUMOのサイトによると午前便の利用比率は全体の74％となっています。

午後は比較的利用者が少なめで、料金も割安です。翌日にゆっくり時間が取れるのであれば、あえて午後便にして引越し代を節約するのもアリかと思います。

もっともリーズナブルなのが、時間を指定しない「フリープラン」です。業者の空いている時間に作業をしてもらう設定で、申し込み時点では日時がはっきりしないこともあります。特に何日の何時までに引越しを終えたいという希望がなければ、とてもお得な料金プランだと思います。

引越しが安くなる時期のまとめ

以上のことから、引越し料金については以下の原則をおさえておいてください。

できるだけ人気の高い日程や時間帯を避けましょう。